日本美術の作品は海外にも数多く渡っています。海外の規模の大きな美術館では十分な知識と経験を有した専門の学芸員が整理と研究を行い、日本美術の展示・紹介を通して世界の人々にその魅力を発信しています。その一方で、日本美術の専門家がいない、分野的な広がりに対応しきれないなどの課題により、未整理のまま、紹介と活用が行われていないコレクションもあります。これらの作品を活用し海外での日本理解を深めていく第一歩として、これまであまり紹介されていない日本美術作品の所在確認と、作品整理の協力を行うこととなりました。今回は、サンフランシスコ・アジア美術館の陶磁コレクションを対象として調査を実施しました。